今回のウエディング会場となったのは、東京メトロ・溜池山王駅から専用シャトルエレベーターで直通の『春秋 溜池山王店』 さま。
27階からの眺望と旬素材を生かした新和食が楽しめる、スタイリッシュな大人のダイニングレストランです。
ご披露宴を挙げるおふたりは、「穏やかで控えめな花嫁さんを、しっかりものの花婿さんが花嫁さんの気持ちをきちんと汲み取り、ポイントを抑えてサポートしているなぁ…」
お打合せのときにそういった印象を受けたとてもお似合いのカップルです。
会場を彩るフラワーデコレーションも、そんなおふたりの優しい人柄があらわれたようなテーマカラーをお選びになりました。
シャーベットオレンジのダリア・ピーチインシーズンやブーケでも人気のバラ・カフェラテに、季節を先取りしたスモークツリーの取合せ。
「淡いオレンジ色とアンティークな雰囲気」 という花嫁さんのリクエストにより、しっとりした微笑みが浮かんでくるような会場に仕上がりました。
そして、もうひとつ。
おふたりが楽しみにしている各卓を巡る「クリスタルイリュージョン」。
キャンドルサービスに代わるLEDを活用した光の演出が、この披露宴の目玉の一つのようです。
残念ながら発光状態の写真はありません…
夕方から夜にかけてのご披露宴だったので(ナイトウエディング!)、きっと煌びやかな演出になったことでしょう。
そして、ウエディングブーケです。
アイボリー系のクラッチタイプというご要望に沿ってお作りいたしました。
曲線を描いた葉物(ミスカンサス)がチャームポイントになっています。
チュール素材のプリンセスライン、ペールイエローのカラードレスに合わせます。
この他受付スペースもふんだんに装飾を施し、あらゆる箇所にお花のご依頼をしてくださいました。
近頃の結婚式では、“自分たちらしさ” “招待客へのおもてなし” “家族の絆” といったキーワードが優先順位の上位を占めるといった記事を何かで読みましたが、1.5次会というスタイルの中、お花の存在価値を十分に理解していただけることに大変嬉しい想いが込み上げてきます。
今回のおふたりをはじめとして、私自身、このようなお客様に巡りあう機会が増えていることを、最近富みに感じています。
花は、自分たちらしさを表現する手段であり、おもてなしの気持ちをあらわす手段であり、自分の素直な気持ちを伝える最高の手段です。
これまで花に対するイメージというと、特に男性目線からは、“自分には関係ないもの” という印象が強く、そうでない場合でも“見栄” をあらわす手段や “キザ” の代名詞のような扱われ方をしてきたような気がします。
しかし、現在の若い人たちには、我々の世代とは違う価値観が確かに存在しています。
“フラワーデコレーションによる自分たちらしさを表現したおもてなし空間”
今後、このようなテーマの結婚式が増えていっても何ら不思議ではありません。
結婚式のあり方は、確かにこれまでとは違う方向に歩を進めている。
今回挙式されたおふたりに、あらためてそのことを実感させていただきました。
おふたりの末永いお幸せを祈ります。
フラワーアーティストがコーディネートする “お花に囲まれたウエディングパーティー”
1.5次会|お花に囲まれた少人数の結婚式パーティー