結婚式の演出アイデア|ブライズメイド 欧米テイストで華やかさ倍増

これまでの日本の結婚式には馴染みの薄い言葉でしたが、欧米発祥の 『ブライズメイド(bride’s maid)』 という文化は、近年結婚式の多様化に拍車がかかる日本の市場においても、今後十分に需要が伸びていく余地がありそうです。

ブライズメイドとは、花嫁の付添いや立会人として挙式当日花嫁の傍に立つ女性のことです。お揃いのパーティードレスとブーケを身に纏った女性陣が花嫁を囲んで写真に収まっているシーンを思い浮かべていただければ、ブライズメイドをご存じない方にもピンと来るかもしれません。

役割としては、花嫁のドレスの裾を直してあげたり、指輪交換のときにブーケを持ってあげたりと花嫁の身の回りの世話から披露宴での受付係など多岐に渡ります。

ブライズメイドは人数が多いほどステイタスが高いといわれているようですが、実際には4~6名程度でこれらの役割を分担するのが程好いと思われます。

では、誰がブライズメイドをするのかというと、それは、花嫁の親しい友人・姉妹、あるいは親族の “未婚の女性” ということになります。

そもそもが、「花嫁の幸せを妬む悪魔から花嫁を守るために、花嫁と同じような衣装を着て付添い、悪魔の目を惑わした。」 という起源により “未婚の女性” が伝統的な慣わしになっているようですが、最近ではそういったことに縛られないケースもあるようです。
“花嫁の精神的なサポート” という実務以外での大切な任命が託されていることを考慮に入れれば、既婚女性に傍にいてもらった方が、かえって精神的な支えになってくれることもあるでしょう。

そういったことからも、“メイド・オブ・オナー(=maid of honor)” と呼ばれるブライズメイドの代表を担う人の役割は重要です。
準備の段階の、たとえばウエディングドレス選びの手伝いといったことから、挙式当日の進行の把握も含めて花嫁をサポートしなければなりません。披露宴でのスピーチもします。
大変責任の重い立場になりますが、その分、メイド・オブ・オナーに選ばれるということは、とても名誉なことでもあるわけです。

といったように、ブライズメイドの役割だけを書いていると、なんだか荷が重い仕事で、頼む方も頼まれる方も気が進まなくなりそうですが、なんといってもブライズメイドの一番のセールスポイントは、“お揃いの衣装を着られる” というビジュアル面での華やかさです。

挙式のときに花嫁に先立ってバージンロードを行進したり、花嫁の傍らにいて彩を添えてくれたりと、あらゆるシーンにおいて、新鮮味のある華やかさが、日本の結婚式にこれまで無かった新しいウキウキ感を運んでくれることでしょう。

ブライズメイドの衣装は、原則的には花嫁側が用意することになっているので費用の面での負担は増えるかもしれませんが、最近ではブライズメイドドレスのレンタルサービスもあるようですし、なによりも、準備段階から当日までのお手伝いをお願いするわけですから、それは至極当然のことといえるような気もします。

「あまり堅苦しくならずに、和気あいあいとフランクに楽しめる結婚式を挙げたい」 と思っているカップルには、仲間とイベントを運営するような感覚にもなれるそのこと自体が、結婚式の新しい演出の一つといえるかもしれません。

ブライズメイドという欧米の文化、ご一考されてはいかがでしょうか?