ホテルでご結婚式を挙げられる方からのご注文で、ウェディングブーケを2点制作しました。
純白(ブルーベース)を基調に、アイボリー系(イエローベース)の刺繍の入った ロングトレーンのAラインドレスですね。
お客様との打合せは、アルバムや雑誌を見ながらご新婦さまの目に付いたものをチョイスしてもらったり、試着時の写真を拝見しながらお似合いになりそうなものを私がチョイスして検討を重ねました。
ホテルというキャパシティーの広さと、ご新婦さまの身長の高さ、ドレスの特徴を踏まえ、ボリューム感のあるキャスケードブーケを提案。
それにはご新婦さまも同意してくださり、わりとあっさり決まりました。
ご新婦さまからのリクエストは、クラシックな雰囲気と季節感、実ものを入れたいということです。あとの細かい点については私に一任くださいました。
最終的に決めたのは、ドレスの刺繍の色に近いイエローベース系の白いバラをメインに、クラシックな雰囲気と季節感をあらわすアンティークアジサイ、ユーカリポポラス、 スキミア、実ものはヒペリカムという組み合わせでした。
クラシカルな要素を持った素材で、モダンテイストの仕上がりになっています。
そして、もうひとつ、お色直し用です。
こちらは打って変わって和装スタイルです。
朱色・オレンジ・ゴールドの同系色をベースにした中に、ブルー系の補色が入り とても色鮮やかな印象です。
こちらにあわせるブーケについては、私が 「ピン!」 ときたものがあったのでそれをご提案差し上げたところ、ご新婦さまも一目で気に入ってくださりあっという間に決まってしまいました。(笑)
それが、こちらのボールブーケです。
打掛の柄にも入っているダリアを中心に据えて、ピンポンマムと実ものがお好きなご新婦さまのためにシンフォリカリポスをアクセントに入れました。
こういう形のブーケがあることを知ってビックリなさっていたご新婦さま。
われわれからするとなんでもないことでも、それを必ずしもお客様が知っているとは限らない。あらためて、お客様目線の大切さを再認識しました。
肝心の式も無事に終わられたようで、当日の夜、ご新婦さまから直接お電話をいただきました。
ご結婚おめでとうございます。
末永いお幸せを祈念しております。
劇的花屋(ドラマティックフラワーズ)
フラワーアーティスト 和田浩一