日本では、ブーケというとすぐさま花嫁が持つお花を連想すると思いますが、実は、ブーケ(bouquet)とは、元来フランス語で 「花束」 全般を意味するものです。
ですので、結婚式の時に花嫁が持つお花は、「ウエディングブーケ」や「ブライダルブーケ」と呼んだほうが、より正確な表現になります。
起源
ウエディングブーケの由来には諸説ありますが、 19世紀前半のヨーロッパが起源とされています。
今からおよそ200年前。1800年代前半です。
日本の歴史に照らし合わせてみると、明治維新が1868年頃ですから、それよりも更に前、江戸時代後期ということになります。
花冠
そのころのヨーロッパでは、花嫁はウエディングブーケを持つ代わりに、その当時花嫁の花とされていた “白いギンコウバイやオレンジの花” でつくった花冠を頭に載せていたそうです。
なぜ、この2種類の花が用いられていたかというと、“白は純潔を表す色” “オレンジはたくさんの実をつけることから子供に恵まれる” という理由からだそうです。
なんと、ウエディングブーケのルーツは “花冠” だったのです。
今でこそ、花冠というとお色直しの時や2次会などで着けることの多いアイテムですが、実は、ウエディングブーケが誕生する以前から、花嫁とは密接な関係にあったということになります。
ウエディングブーケの由来
それからまたしばらく経ち、20世紀に入ってからの一時期、婚約した男性から婚約した女性に毎日花を贈るという習慣ができたそうです。
それがいつしか形を変えて、結婚式の朝、花婿から花嫁に花束が贈られるようになったそうです。
この逸話が、ウエディングブーケの始まりとされています。
また、男性が女性にプロポーズする際、自らの手で野の花を摘み、それを束ねて愛する女性に結婚を申し込んだそうです。
「Yes」であれば、女性はその花束の中から一輪抜き取り男性の胸ポケットにそっと差し込むのだそうです。(男性が胸につける花をブートニアといいます。)
こんなエピソードも、ウエディングブーケ誕生の由来とされています。
ちなみに、この儀式は、現在でもブーケセレモニーという形で継承されています。
いずれにせよ、このように語り継がれてきたウエディングブーケは、花嫁の象徴というだけでなく、“花婿からのプロポーズの証” でもあるわけです。
日本のウエディングブーケ
日本では、第二次大戦後の1960年代中頃から 、結婚式の洋式化に伴い花嫁がウエディングブーケを持つようになったと言われていますが、昨今の和婚ブームで、「ボールブーケ」 「てまりブーケ」 といった、お着物に合う和風ブーケにも、注目が集まってきているようです。
劇的花屋のWebサイトでもブーケギャラリーとブーケの選び方を
ぜひご覧ください! コチラ☆→ ウエディングブーケカタログ