母の日が終わると市場の装いも一新され、観葉植物の入荷もいよいよ本格的に活発になってきます。
パキラ、ドラセナ、カポック、 ベンジャミン、アレカヤシ、セローム、ユッカ、ポトス、アジアンタム、モンステラ…etc.
2mを超えるものからテーブルにちょこんと飾るものまで種類も大きさも様々です。最近では、ウンベラータやエバーフレッシュ、オーガスタ 、アンスリウムのようなオシャレな形のものも増えてきました。エアプランツ、アガベ、サンセベリア、アロエ、サボテンといった多肉植物の人気も高まってきているようです。
実は、私も、つい先ごろ自宅用にクワズイモを購入しました。
室内に置いてみた感想を一言で表すと、「観葉植物っていいなぁ~」という感じです。(笑)
鮮やかな緑と瑞々しさが広がって、室内の雰囲気が一新されました。 もちろん気分も一新されました。あらためて、植物の持つヒーリング効果を実感した次第です。
今は、何においてもエコロジーの時代ですが、観葉植物こそ、まさにエコロジカルな存在です。パソコンや携帯電話・スマートフォンの普及により、電磁波を吸収する効果があるということで一躍サンセベリアが注目されましたが、観葉植物が与えてくれる効果はそれだけに止まりません。
ひとつは、空気清浄効果です。二酸化炭素を吸って酸素を排出してくれます。 つまり、人間にとっての有害物質を除去し、人間にとっての必要不可欠な酸素を作ってくれるのです。このことは、小学校で学び当たり前のこととして認識していますが、あらためて考えると、非常に有り難いことです。まさに、人間界と植物界の共生です。
そして、それ以外にも、現代病のひとつともいえる 『シックハウス症候群』 からも、われわれの体を守ってくれています。建物の建設や、家具・雑貨などから微量に出ている有害物質を吸収してくれるのです。ホルムアルデヒドといった単語が新聞を賑わせていますよね。これらの人体にとっての有害物質・ハウスダストといったものを、観葉植物は吸い取ってくれます。科学的裏づけとして、NASA(米航空宇宙局)の研究結果でも明らかになっているようです。
次に、リラックス効果です。今は、どの家庭にも加湿器や除湿機、空気清浄機が当たり前になりましたが、観葉植物にも、前述の空気清浄効果の他に加湿・除湿効果が望めます。植物の体内から蒸散される水分が、居住空間に適度な湿度を保ってくれるのです。しかも、水道水を使う加湿器との大きな違いにおいては、観葉植物の発する水分は、完全な蒸留水という点です。これから夏場にかけては気化熱を奪ってくれるようです。私の購入したクワズイモからも、葉の先に次から次へと雫が滴ってきていました。(前掲の写真をご覧になってみてください。)
また、緑を見ることによって得られる眼精疲労の緩和、植物があること自体で得られる心理的リラックス効果も、アルファ波の測定結果から科学的に証明されているようです。
今述べた事以外にも、観葉植物の効果はあらゆる側面で発揮されていると思いますが、私にとっての一番の理由は、植物が居住空間にあることで、心が豊かになることです。
もちろん、これだけのことを享受するわけですから、その分しっかり手入れもしなければなりません。種類によっては、水やりの仕方や設置場所にも配慮が必要です。葉面に溜まった埃は拭き取りましょう。葉水といって、葉の表裏に霧を吹いてあげることも必要です。土の汚れや害虫が嫌だという人もいるでしょう。そんな方には、ハイドロカルチャーという、土を使わず害虫も寄せ付けずに済む方法もありますので、 諦めることはありません。愛情をかけてあげれば、きっと嫌なことも面倒に思わなくなるはずです。
5月~6月は、観葉植物を新たに購入したり、今あるものの鉢を植え替えたりする上でベストの季節です。ぜひ、この機会に、観葉植物のすばらしさを感じてみてはいかがでしょうか。
劇的花屋Green
社内緑化|観葉植物や人工芝を活用したオフィス緑化デザイン