ソラシドエアでひとっ飛び、南国・宮崎県へ日帰り弾丸出張に行ってまいりました。
この出張の目的は、“胡蝶蘭の生産農家” 訪問です。
先に断りを入れておきますが、このレポートは数回に分けてお送りします。
なぜなら、それほど充実した内容の出張だったからです。
さて、いきなり “感激” 場面からのオープニング。
今回訪問の約束をさせていただいた生産農家の方が、なんとわざわざ宮崎空港まで車で迎えに来てくださったのです。
それも、私たちが空港の外へ踏み出しあたりをキョロキョロしていると、すでに車から降りて待ってくれているではありませんか。
それは、私たちの姿が見えてから車を降りたというのではなく、もうその何分も、あるいは十何分も前から車を降り、ずっと直立のまま私たちを出迎えてくれていた様子がありありと見てとれました。
それだけで私ともう一名の同行者はノックアウトを食らった状態です。
「宮崎の人って、こんなに温かくて人柄が良いのか。」
2020東京五輪・パラリンピック開催の招致プレゼンで一躍注目を集め、今年の流行語大賞の最有力候補ともてはやされている今話題の
“ お・も・て・な・し ”
まさに、日本人が世界に誇るこの “ お・も・て・な・し ” 精神の真髄を、この南国・宮崎の地で同じ日本人の私たちが受けようとは思いもよりませんでした。
この、いきなりの先制パンチを食らわしてくれた、宮崎県の温暖な気候そのもののようなお方こそは、これから訪ねる生産農家の奥様だったのです。
「このような方が営む胡蝶蘭栽培の現場はどんな様子なんだろう?」
自然と胸の中の期待は高まってゆくのでした。
■宮崎県 胡蝶蘭生産地
さて、それから早速乗車させていただきいざ目的地へ。
到着しました、ここが宮崎県胡蝶蘭の生産地です。
緑 緑 緑。
果てしなく四方を緑に囲まれた大地に、黒いテントに覆われた胡蝶蘭の栽培ハウスが威風堂々立ち並んでいます。
灼熱の太陽が照りつけているものの、海辺に近い土地ということもあって、ひんやりとした海風が心地よく頬をすり抜け気分は爽快。この景色の中に立っているだけで、すっかり心が洗われます。あぁ、気持ちイイ。。。
そして、いよいよハウスの入り口をくぐります。
す、凄い。。。
外の緑にも劣らない、青々と健康そのものに育った胡蝶蘭の苗が、ハウス内いっぱいに広がっています。その姿は、栄養補給をするために太陽の恵みを少しも逃すまいと、まるで天に向かって両手を大きく広げているかのようです。
気持ちよさそう。
あぁ、一緒に横になって日光浴がしたい。。。
そんなことを考えていると、
「さあ、次をご案内します。」
と別のハウスへ促されました。
次に案内を受けたのは、開花前の胡蝶蘭のハウス。
すっかり茎が伸びて、まもなく開花を迎えようとしている胡蝶蘭がわんさかいます。
赤い洗濯ばさみで支柱に矯正されている姿が印象的です。
そして、さらにその隣に移動すると、
見事に咲き誇る胡蝶蘭群。胡蝶蘭群。胡蝶蘭群。
ついに、満開を迎えた胡蝶蘭たちが、行儀よく整列して出荷の順番を待っています。この光景には、苗から順を追って見てきたので感慨もひとしお。
と、ここでひとつ面白い話を聞かせていただきました。
この、見事に咲き誇っている胡蝶蘭の群れ。
みんな同じ方向に向いています。
私は、てっきり人の手によって一つ一つ鉢の向きを揃えているものとばかり思っていたのですが、なんとびっくり、人の手を入れずとも自然と同じ方向に向きが変わっていくのだそうです。
「え、自然と!?」
向いている先は南の方角。
つまり、太陽の恵みを少しでも多く受けようと自らの力で向きを変えているのです。
2つ前の写真をもう一度ご覧になってみてください。
開花前の胡蝶蘭、茎の向きがバラバラなのがおわかりいただけると思います。
この状態から、胡蝶蘭たちは、自らの意思で南の方へと向きを変え姿を整えていくのだそうです。
「いやー、すごい!」
生産農家のご主人の話に感心して耳を傾けていると、
横から突拍子もなく、
「ヒマワリとおんなじだ。」
という声が。。。
隣にいた同行者から漏れ囁かれた一言でした。
生産農家のご主人が熱心に胡蝶蘭の説明をしてくれている。
私はご主人の話す胡蝶蘭の世界にどっぷり浸りきっている。
あぁ、この心地よいひととき。
胡蝶蘭の世界にどっぷり浸っているせっかくの心地よいひとときに、なにもひまわりを例に持ち出さなくても良いではないか、、、ゆ、夢が醒めてゆく。。。
(あー、台無しだ!台無しだ!)
内心そう思った私は、同行者の解き放った言葉は風のように受け流し、そそくさと次のハウスへと移動することにしたのです。。。(笑)
続編は、ご主人から伺った胡蝶蘭栽培にまつわるお話を、さらに詳しくご紹介していきます。
◇◇太陽の恵みに育てられた 宮崎の胡蝶蘭 が購入できるようになりました!◇◇