ウェディングブーケ選びのヒントになる 『3分でわかる簡単カラーコーディネート』 。
今日で5回目を迎えました。
前回までの4回で、カラーコーディネートに関する基礎知識を学んできましたが、今日からは、実際のウェディングブーケの画像などを使った応用編に入っていきたいと思います。
色合わせ(補色の活用法)
補色という言葉には聞き覚えがあると思います。
色相環で反対側に位置する色のことですね。 反対色とも言い換えられます。
補色の活用法については、「配色の基本は補色だ。」 といわれるほど色合わせの第一歩となるものです。きちんと理解しておきましょう。
それでは、もう一度、色相環を見てみます。
赤の補色は緑。
黄の補色は紫。
青の補色はオレンジ。
ということがわかります。
補色同士の組み合わせは、お互いの色を際立たせる効果を発揮することが最大の特徴です。
それでは、実際のウェディングブーケの画像を見ていきましょう。
ご覧いただいた上の写真のウェディングブーケ。
ここでは、補色は用いられていません。
パープル系の類似色をベースにした中に、白色がちりばめられています。
白色は色相環の中には入っていない色です。
白色は、数ある色彩の中で最もニュートラルで主張しない色といえます。
ですので、白色を挿し色に使うことで、イメージを損なわないまま 全体を引き締める役割を担っていることがおわかりいただけると思います。
次にこちら。
画像処理で白色を消してみました。
ここでも補色は登場していません。
類似色のみの構成にすると、白色の入った写真に比べ落ち着いた印象を与えます。
ただし、類似色同士の組み合わせであっても、挿し色となっている赤紫色の彩度が他の2色よりも高い(発色が良い)ため、決してボヤけた印象にはなっていませんね。
さあ、それでは、補色を組み合わせてみるとどうなるでしょう。
補色の効果によって黄色が際立っているのがおわかりいただけると思います。
離れたところから見ても存在感がありますね。
このように、補色の組み合わせというのは、たとえば味の薄いパスタにタバスコやタカノツメを混ぜるようなスパイス効果があるわけでして、そのサジ加減で随分と印象が変わってきます。取り扱いには十分注意が必要といえます。
そして、今日ご紹介した3つのパターン。
どれが一番良いという絶対的な順位はありません。
大切なのは、その時々の状況に合わせて選ぶ相対的な判断です。
ぜひ、色々とお試しになってみてください。
劇的花屋(ドラマティックフラワーズ)
フラワーアーティスト 和田浩一