前回、同様の記事をブログにあげましたが、その中で、結婚式をしたくない理由の上位に、「再婚・授かり婚」 というキーワードがありました。
まず、「再婚」 というキーワードです。
これは、新郎新婦のどちらか一方が再婚であったり、また、お互いが再婚同士であるため、あらためて結婚式を挙げることに対して、二の足を踏んでしまうということなのでしょう。
その心理は、私にも十分理解できます。
結婚式には、親族をはじめ会社の上司や友人など、それこそ本人にとって深いかかわりのある人たちを招待します。そういった人たちに、過去に一度祝福されているのにもかかわらず、再婚するということでまたまた結婚式に招待するというのは、なかなかどうして気が引けるというものでしょう。
二度もご祝儀をいただくことになりますからね。(笑)
但しこの場合、お互いが再婚同士であればそのような状況を共有できますが、どちらか一方が初婚の場合には、お互いの心境が少し複雑になってきます。
そして、次のキーワード、「授かり婚」。
これも、あえて説明する必要もないと思いますが、いわゆる、「赤ちゃんを授かった事で決断に至った結婚」 とでも表現しておきましょうか。
赤ちゃんを授かるということは、いろいろなことに影響を及ぼしてきます。
一番は母体への影響ですよね。心と身体の両面で、男性には計り知れない不安に襲われることでしょう。なにしろ、マリッジブルーとマタニティブルーが同時にやってくるわけですから。
それ以外では、やはり経済的な影響でしょうか。赤ちゃんを授かれば、生活の中心はどうしたって赤ちゃんになります。結婚式を挙げるお金は、家庭のことを優先に使わざるを得なくなりますよね。
そのほかにも、「授かり婚」 ということで、親御さんとの軋轢によることが理由で式を挙げるタイミングを逃してしまったなどということも考えられると思います。
つまり、こうしてみると、結婚式そのものをやりたくないと思っていることばかりが、結婚式をしたくない理由ではないということが見えてきます。
何かしらの事情があって、結婚式をするタイミングを逃してしまったという人たちも、きっと多くいるのだと思います。
そう思うと、結婚式をするのは、なにも一番最初でなくても良いのではないかという考えが頭をもたげてきます。
もちろん、けじめとしても、一番最初に結婚式をあげるのが円満な流れだとは思いますが、必ずしもそうする事ができない理由が存在するのです。
そういう人たちは、その最初のタイミングを逃してしまったことにより、結婚式という晴れの舞台を自分事で考えられなくなってしまうのだとしたら、それは、あまりにも画一的なものの考えの中に埋没することになります。
また、「再婚」でも「授かり婚」でもない人たちにとっても、結婚式を一番最初に挙げることがベストのタイミングとは限りません。
たとえば結婚して3年、あるいは10年経ったときに、「結婚式をしよう!」 と心から思えたのなら、そのときが、本人たちにとって、人間関係においても、経済的な環境においても、また、お互いの心身の状態においても、結婚式を挙げるベストのタイミングだといえるのではないでしょうか?
そのようにして挙げる結婚式は、素晴らしくならないはずがありません。
結婚式をしたくないという声は、「自分達らしい結婚式を挙げる場がない!」 と言われているように聞こえなくもない、今日この頃です。
劇的花屋(ドラマティックフラワーズ)
フラワーアーティスト