富士山 登山 御来光日帰りツアー ~日本一への道程は辛く楽しい初体験~

今日は、花には全く関係ない、ごくごく個人的なことを綴ってみたいと思います。

今からちょうど一年前。富士山に登って御来光を拝んできました。
初めての体験です。

7月1日の山開きをしてからおよそ2週間後。 タイミングよく梅雨も明けて最高のコンディションの中での登山となりました。
夜中の11時くらいに五合目に到着。それから30分ほどは準備体操をしたり土産物屋さんを覗いたりと高地に身体を順応させます。

いざ出発となって、最初はなだらかな道が続いていきます。
なんだか拍子抜けするほど、それはしばらく続いていきます。
夜空に広がる満天の星を眺めながら、快適に過ぎていきます。

順調に6合目を通過したころからだったでしょうか。
急に道が険しくなり始めてきました。

緩やかではあるけれど、勾配のある坂道が延々のように続くかと思えば、それこそロッククライミングを思わせるような崖をよじ登らなければならないところも出現してきました。

徐々にそれまでの余裕が失せていきます。

果たしてこの日を迎えるまで、富士登山がどの程度の難易度なのか見当をつけることが出来ずにいました。 なので、登り始めの緩やかな道で侮ってしまったことも、そのことに拍車をかけてしまったようです。

頂上で御来光を拝みたいという願望は、7合目に到着したあたりであっさり打ち砕かれます。それより、頂上に辿り着くことは出来るのだろうか?いや、なんとしても辿り着きたい。
真っ暗闇の中、頂上方面を見上げると遥か彼方に8合目の明かりが見えます。ここからは勾配がさらに急になっていくようです。想いは、「なんとしても登りきりたい。」ということにシフトせざるを得ませんでした。

登っていて気づいたことは、以外にも外国人が多かったということ。
それも、みなさん結構な軽装でパワフルに私を追い越していきます。
凄いなと思ってその姿を見送っていましたが、上の方に行くにつれて登山道脇でリタイヤしている人を多く見かけました。

8合目近くになると急激に気温も下がってくるし酸素も薄くなってきます。
8合目の休憩小屋で食べたカップラーメンは本当に美味しかった。 生涯忘れることがないと思えるほど、塩分が心と身体を生き返らせてくれました。

登山道はいくつかルートがあり、私は『吉田ルート』と呼ばれる山の東側を登るコースを選択していたので、御来光は途中8合目で拝むことが出来ました。天気に恵まれ本当に見事な御来光でした。

その後頂上へ向かいますが、ここで予想もしていなかった大渋滞が起こります。

もう目の前に頂上が見えているのにそこからの時間のかかること。ここにきてのこの仕打ちとも言うべき事態にはホトホト参りました。
しかし、それにしても富士山の頂上に来てまで渋滞に遭遇するというのは、なんとも滑稽な話です。

登頂の証として、浅間大社でお札をもらって、5合目の土産物屋で購入した登山杖に焼印を押してもらいました。それまで映像などでも見たことがなかった火山口もはじめて見ることが出来ました。

下山後しばらくは、もう富士山に登りたいという気持ちも湧いてこないだろうと思うほど、精も根も尽き果てていましたが、ちょうど一年たった今、その気持ちが逆に振れている自分に気がつきました。

日本を象徴する日本一の富士山には、やはり、我々を虜にする魅力がたくさん詰まっているようです。

また、登りたい。

御来光、その他の写真はこちらからご覧いただけます。

 

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フラワーアーティスト 和田浩一