手作り造花ブーケの落とし穴|始める前に読んで欲しいこと

 

一生に一度の結婚式は花嫁様にとって非常に大切なもの。

「ありきたりは嫌!」

「時間はかけても、お金はかけたくない!!」

と考える方が中心に、自分で制作する「手作りのブーケ」が最近、流行しています。

ウェディングの手作り分野は、小さなペーパーアイテムから大きな装飾まで様々です。流行しているのだけど、実際の所は、どうなのでしょう?

なぜ手作りの造花ブーケが流行っているの?:個々の事情

  • とにかく制作好き。
  • 自分のイメージがうまく伝わらない。
  • 出費軽減(節約)
  • 型にはまらず好きなもので固めたい

このようにブーケを手作りする理由は様々です。中には、気に入るものを見たことがないから、なんて方も。

この中から共通する点を抜き出してみると・・・・

「オリジナリティーのあるブーケを持ちたい」という欲求と

「安くブーケを作りたい」という欲求が、組み合わさっていることがわかります。

確かに、結婚式のプランを決めるときに選べるブーケは、無難に綺麗にまとめてあるものが大多数です。式場側も千差万別な花嫁様に対して、個別に対応はできませんので、しかたがありません。

しかし、ここの花嫁さんにとっては、一生に一度の大きな式典であり、それを彩るブーケは、もっとも力を入れて選びたいところでもあります。

好きな花を使ってブーケを作りたい!

思い出の花をブーケの中に入れたい!

という、花嫁さんの要望が生まれるてもおかしくありません。

 

オリジナルブーケという選択肢

既製のブーケでは物足りない場合、オリジナルのブーケをご注文される方が多いと思います。

しかし、オリジナルのブーケはとてもお値段が高くなってしまいます。さらに花嫁様のご希望の花が特殊な場合は、さらに出費が増えてしまいます。

値段とオリジナリティーをうまく組み合わせたものが欲しいと考えるときに思いつくのが

「手作りの造花ブーケ」という選択肢です。

手作りであれば、自分の希望の花を買えますし、造花であれば、保存ができます。時間があるときにコツコツとつくれば、値段も安くて、オリジナリティーのあるブーケを作れます。

手作りだからこそ、自分たちの思いものせてくれるかと思います。

けど、ちょっとまってください!

自分で作る事。このコトは、とても素晴しいことです。自分たちの結婚式を成功させるのは自分たちの考え次第という考え方はとても共感ができます。

しかし実際に、制作をし始めようとすると、思わぬ落とし穴があり、

「やっぱりブーケは買っておけばよかった」

と思ってしまうような結果が生まれてしまうかもしれません。

ブーケの制作をいままでやったことがある人は、ほとんどいません。

実際に見栄えよく、結婚式の間に崩れないブーケを作るには、経験や知識がとても重要になってきます。

そこで

手作りのブーケを作り始める前に、

一度そのリスクを理解したうえで、計画を立てたほうが、一生に一度の結婚式を成功させる確立がぐんと上がります!

今回は、手作りのブーケについて、そのリスクや解決法等を書いていきたいと思います。

 

手作りの造花ブーケのデメリット

逆に割高になってしまうこと

結婚式の前は、とにかく忙しくなってしまう時間がない

理想のブーケは頭にあるのだけれど、それを再現できない。

頭の中で「もっと華やかに」

もっと可憐な感じが欲しい

と思っていても、実際にブーケに落とし込んで作るには、かなりの経験が必要です。

 

 

 

素材:生花、プリザードフラワー、造花(シルクフラワー)

 生花でのウエディングブーケ制作は、短いタイムリミット、仕入れや気候での花の種類や状態、保水処理や花びらの傷など、気にするポイントだらけで、素人には手が出せません。「保存ができる生花」プリザードフラワーは、時間や水、仕入れの心配はないものの生花同様とても繊細で、丁寧な処置を要します。従って大半は、手作りのブーケ=造花ブーケとなります。

準備:花材仕入れ、必要備品

どこで、何を、どのくらい仕入れたら良いのでしょうか?

簡単なブーケでも必要な備品があります。ペンチ、はさみ、ボンド、フラワーワイヤー(針金)、フラワーテープ、リボン…花に気を取られ、これらの準備を怠って、途中で行き詰まってしまう方がいます。

ブーケ像が固まっているほど、欲しいモノが揃わない時の打撃は大きいものです。また造花のクオリティ、質感や色合いは花によってかなり差があり、生花を知らなければ判断が曖昧になります。

目移りを繰り返していると、作りたいブーケの軸がブレ、まとまりの薄れた仕上がりになります。

 

キット、動画の活用

最初はブーケをつくろうとしても、知識がありません。

ですので、動画講座をみてみたり、制作キットを買って挑戦をしようと思います。

 「誰でもかんたんに」「〇〇分でできる」との呼び込みが魅力的です。

確かにゼロからスタートするより、紙面の説明書より、わかりやすく納得できます。うまく活用できればとても便利なものです。材料も入っているのでお手軽なのですが・・・

封入素材の質もさほどよくありませんし、一番大事なオリジナリティーを出すことができません。また、キットや道具を揃えると、一度しか使わないのに、結局、完成品を買うよりも割高になってしまう可能性があります。

なっとくする

ある点からの構図ばかりを気にして束ね、他の視点からの配慮を欠いていませんか?花によって異なる長さ、硬さ、太さ、大きさに苦戦し、密なところとスカスカな空間が出てしまいがちです。整った輪郭を目指すと規則からのズレが不格好で目立ちます。無造作風はただの手抜きにしか見えない危険があります。

評価:それ、本音?

 よっぽど親しい友人や家族でない限り、手作りされたものに対して「批判」は浴びせません。特におめでたい席ならば、普段平気で批評する人でさえ、マイナスの本音は包むのがマナーです。手作りの造花ブーケがどういうものであっても、「すごいね」「きれいだね」「大変だったでしょ」と賞賛とねぎらいの声がメインとなるはずです。明らかな失敗点は笑って対処してくれます。逆にプロの作品の方が、難点を突きやすいようです。

こだわりを我慢しなくていいはずが、実は叶わないことだらけのハンドメイド。「結果よりも過程」を大事にする独特の日本美ですが、一生に一度の晴れ舞台、完成度もちょっと気になります。手作りに挑む時は、ぶれない軸と芯のあるイメージを作れること、それを形にする努力を惜しまない根性を持ちつつ、完成品を認める覚悟が必要です。

 

とにかく結婚式の前はあわただしく、どんどん時間が進んでいきます。

ですので気持ちの余裕を持つためには