いつもご利用くださるお客様からのご注文で、フラワーアレンジメントをお作りいたしました。
ご用途は、個展開催のお祝い。
橘房図さんという作家さんの個展です。
2年前に橘房図さんが個展を開かれたときにもご注文をいただいており、橘さんのお人柄というか作風というか、どういったものがお好みかなというのはおおよそ把握していましたが、今回の個展のinvitation cardを参考資料として受け取り、そこから着想を得てお作りいたしました。
使用したお花は、変わり種のリコリスや渋い黄色のルドベキアの実・香り広がるバジルの花など草花系で構成。
フランス語で田舎風・田園風を意味する”シャンペトル”、なテイストに仕上げました。
そして、お花をお届けした際に個展も拝見してきました。
一言でいうなら、
「とっても素晴らしかった。」
です。
今回の個展のタイトルが、
「今、わたしが夢中なものはこれです展。」
まさに、橘さんの夢中になっているものが陳列されていて、それは、イラスト画だったり、ガラス細工だったり、壁掛けオブジェだったり、詩だったり、写真だったり、帽子だったり、といった形で表現されているわけですが、それら一つひとつに対する愛情がたっぷりと感じられ(スキル・センスの素晴らしさは言うに及ばず)、アートの原点を見る思いでした。
「アートってこういうことだよな。」
そんな感じです。
やらされているわけではない、やらなきゃならないものでもない、たいそうな材料が必要なわけでもない、ましてや規制なんてない。自らの内面から湧き出てくる創作意欲に対して、身近にあるものを工夫しながら、楽しんで・素直に・自分の流儀で表現している様が伝わってくるのです。
今、世間では、2020東京オリンピックのエンブレム、および国立競技場の問題が話題になっていることもあってか、しがらみとは無縁と思われる純粋なアート作品を見て、心が洗われる思いでした。
橘房図さん。
普段はヘアメイクアップアーティストとして、雑誌・広告・カタログ・ミュージシャンなど、多岐にわたり第一線級でご活躍されています。
そんな多才な橘房図さんの個展は、9/6(日)まで開催されています。
場所は、渋谷区神宮前にある『TAMBOURIN GALLERY』。
入場無料、どなたでもご覧いただけますので、アートが好きでご都合のつく方は、ぜひ足をお運びすることをお薦めします。
そこには、アートの原点があります。
私も、もっと深く自己と向かい合い、このように感じていただける作品・商品をつくっていきたいと思います。