新宿から60km 車で1時間あまり
先日、ふと思い立って山へ行ってきました。
向かった先は東京・奥多摩にある御岳山。
今夏の記録的な猛暑に耐え切れず、涼を求めて突発的に行動を起こしたというわけです。
奥多摩へはこれが人生2度目の訪問。
「1度目は高校生の時分だったなぁ。」
「クラスメートたちとキャンプに行ったんだったなぁ。」
「東京の東端から西端を原付で走破したんだよなぁ。」
と当時を懐かしみながら車を西へと走らせました。
途中渋滞に遭ったこともあり2時間ほど掛かって御岳登山鉄道・滝本駅に到着。隣接する駐車場に車を預けここからはケーブルカーに乗り換えます。
このケーブルカーからの景観がなかなかのもので、この時点で猛暑のことはすっかり忘れています。
乗車することおよそ6分、終着駅の改札を出るとさらなる景観がお出迎えしてくれました。新宿の高層ビル群が確認できるほどの見晴らしの良さです。
そして、広場の片隅には大きなフジ棚がありました。登山を終えた人たちが木陰で気持ちよさそうに休んでいます。
花が終わりサヤエンドウの形をした見事な豆がぶら下がっているのは、フジが豆科の植物だから。とはいってもこの豆、残念ながら食用にはならないようです。
全長7.6kmのトレッキング
さて、いよいよトレッキングが始まります。
今回の目的は涼を求めることのほかに、運動不足解消の狙いもあったのです。
標高929m 高低差200m 所要時間2時間50分のロックガーデンコースへいざチャレンジ。
杉林に囲まれたコース序盤は道がしっかり舗装され、冷んやりした空気がとても気持ち良いです。途中虚を突かれたような急坂もありますが、ファンタジックな茅葺屋根の古民家や、天狗岩と名付けられた奇岩なども見ることができ、飽きることなく総じて快適に進みます。山歩き初心者・軽装でも全く問題ありません。
そして、ほどよく汗を掻いてきたなと思う頃合いに、このトレッキング最大のお目当てが現れます。
苔むすロックガーデン
”想像していたものよりはるかに素晴らしかった”
それが率直な感想です。
猛暑のダメージを癒すには十分すぎる光景でした。
”冷たくて透きとおった水” ”岩や流木に貼りついた苔” ”生い茂る緑”
午後の時間帯が功を奏したのか人影はまばらだったので、マイナスイオンに満たされたこの空間を、たっぷり堪能することができました。
灯台下暗しとはこのことか。
こんな身近なところに創作意欲を刺激するこんなアートな自然があるとは思いもよりませんでした。
避暑と運動、2つの目的もしっかりと果たし、とても良いリフレッシュになりました。すっかりお気に入りになってしまったロックガーデン。
次回は紅葉シーズンに訪れてみたい。