4/17〜19 浅草・ライオン ビルディング スタジオ で開催された、渡辺詩子 企画展『視曲線』にて、劇中に登場するブーケ製作を担当いたしました。
⬛︎ 演劇プログラム作品『あなたに花束』〜ライオンビル、最上階のための短編〜
このようなイントロダクションではじまる女優のふたり芝居。
ブーケは重要なカギを担っていました。
ブーケ製作にあたり私が連想したのは、 ”私怨” と ”毒薬” 。
事前にシナリオをじっくりと読み込み、稽古場にお邪魔をした甲斐もあってか、総指揮をとる渡辺詩子女史から、「つくっていただいたお花が、あまりに作品にマッチしていて、震えました。」という嬉しいご感想が届きました。
企画展は、通行人が道すがら立ち止まるほど連日の大賑わい。
私も最終日に伺いましたが、3階建てのキャパシティでは収まりきれないほど、ライオンビルは彼女のエッセンスで溢れかえり、来場していた誰もが満足そうな表情で浅草の街に消えて行く姿が非常に印象的でした。
シナリオを3本書き、数十点に及ぶドローイング作品群を仕上げ、そして役者として自らも出演。見るからに華奢といわんばかりの身体のどこに、あの圧倒的なエネルギーが備蓄されているのか不思議でなりません。
恐るべき創作意欲。
そして、クリエーターとしてのアイデア・スキル・研ぎ澄まされた感性。
そのいずれもが、一人で不特定多数のオーディエンスに立ち向かうに不足のない力量であったことを見せつけられました。
早くも、次回作への期待が胸膨らむ、それほど特筆すべき企画展だったのです。