結婚式事情|ホテルウェディングから格安婚まで

“スマ婚” という言葉を見かける機会が多くなりましたが、結婚式の在り方は、ますます多様化・細分化の一途を辿っているような気がします。

「ホテルウェディング」 「レストランウェディング」 「ハウスウェディング」 「ガーデンウェディング」 「海外ウェディング」 …etc.
近頃では、1.5次会なるヒット商品も生まれています。

1.5次会とは、簡単に言うと、主に海外挙式をしたカップルが、その後国内のレストランなどで会費制によって開くウェディングパーティーです。

自己資金を低く設定してあり、自分たちに合ったスタイルを選択することができます。まるで、携帯電話のプランを選ぶような、細分化されたわかり易い設定が、今どきの消費者心理に上手く合致しているのでしょう。

翻って 、「○○殿」といったような結婚式専門場は、今ではあまり見かけなくなったような気がします。
ひと昔前は、結婚式に特化した結婚式場があちらこちらにあって、一日に何組何十組もの結婚式が入れ替わり立ち代り行われていました。披露宴会場高砂の後ろには“金屏風”というのがお決まりでしたね。

それを思うと、私がこの仕事に携わり始めた頃などは、「媒酌人」 という存在がなくてはならないものでした。
結婚式をするにあたって、まず最初にすることが、「媒酌人を誰に頼むか」ということでした。
披露宴当日、高砂と呼ばれるメインテーブルには、新郎新婦を真ん中に挟んで媒酌人夫妻が両端に座ります。メインテーブルは4名掛けが定石だったのです。

この「媒酌人」という存在は、時代の流れと共に徐々に姿を消していきます。核家族化が進み 、少子化が進むにつれて結婚式の在り方も様変わりしていくのです。

「一日一組限定」や「オリジナルな結婚式」、「少人数制」 という謳い文句は、そういった育ち方をしてきた現在のターゲット層の価値観をあらわしているのだと思います。

ネガティブに捉えれば、「媒酌人」という存在をほとんど見かけなくなったのも、人付き合いの希薄化のあらわれなのでしょう。

10年後、20年後、果たしてその時代の結婚式ではどんな謳い文句が流行っているでしょうか。
結婚式事情には、その時代の世相が確かに反映されています。

 

 

お花に囲まれたパーティーに憧れている花嫁さんへ・・・☆
1.5次会|お花に囲まれた少人数の結婚式パーティー

 


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