母の日が近づいて参りました。
みなさまは、もう今年の母の日に贈るお品物は決まりましたか?
劇的花屋では、「あなたもお母さまも一生の思い出に残るサプライズ」をテーマに、2つの商品をご用意いたしました。 今日はそのうちのひとつ、『マリアのパラディーゾ(聖母の楽園)』 という商品に込めた想いをご紹介いたします。
私が花の業界に足を踏み入れてから、かれこれ今年で25年目を迎えました。つまり四半世紀目に突入。凝縮された内容の良し悪しはともかく、こう書き表してみると、我ながらものすごい年月を感じます。しかし、その25年目のキャリアの中で、小売店に勤めたという経験はただの一度もありません。お手伝いをした程度ならありますが。。。そのキャリアのほぼ全てを、結婚式の装飾やパーティー・イベント、ディスプレイといったフラワーデコレーションの分野で過ごしてきました。ですので、母の日というとお花屋さんの世界では一年の中でも一番忙しい時期になるのですが、実は私にとってはこれまで、あまり関係のないものでした。
今回、劇的花屋創業にあたり、初めて本格的に母の日のイベントに取り組もうという気持ちになりましたが、 やはりそうであるなら、自分らしいスタイルでみなさまのお手元にお届けしたいな、とそう考えるに至りました。
アインシュタインの 『一般相対性理論』 というものがあります。これは、物理学における時間と空間を結びつけた理論です。「時間の進み方は相対的であって一定ではない」 という考え方。つまり、「絶対的な基準」というものは存在せず、「人それぞれの置かれた状況によって時間の進み方は異なってくる」 という考え方です。それを前提にわれわれの日常に照らし合わせてみると、たとえば、 「電車に乗っている人とホームに立っている人とでは、その電車に感じる速度は変わる」 ということになります。これを言い換えると 、「同じ一秒でも電車に乗っている人とホームに歩いている人とでは、進む距離は変わってくる」 というわけです。こんなこともあると思います 。「自分の好きなことをやっている時と嫌いなことをしている時とでは、感じる時間の進み方は違う」 。人前に出て話すのが苦手な人が5分間スピーチをすることになったら、その5分間は永遠にも続く5分間に感じることでしょう。
人の一生を、「生まれてから死に至るまでの時間のことである」 というふうに言い表すことも出来ると思いますが、たとえば人生80年の中で、10代を過ごした10年間と30代を過ごした10年間、60代を過ごした10年間を比較すると、その時間の濃密さはそれぞれ違ったものに感じられると思います。いつの頃の時間の流れがゆったりと感じたか、あるいはあっという間に過ぎ去っていったか。これもまた人によりけりで、「時間」 というものに 「絶対的な基準」 というものはないんだな、ということもなんだか頷けてきます。
厳密にこの考え方が正しいかどうかはわかりませんが、たまにそういったことを考えては思考を宇宙にまで巡らし、「人の一生なんて儚いものなんだなあ」 というところまで行き着いてしまうこともしばしばです。(笑)
今回ご用意した母の日スペシャルプラン『マリアのパラディーゾ(聖母の楽園)』。 設定金額を100万円とさせて頂きました。一般的に考えれば途方もなく高い金額ということは百も承知です。しかし、実際100万円の商品というものは世の中に存在します。お金とは、お金そのものに価値があるわけではありません。場合によってはタダの紙切れでしかなくなります。お金とは、いかに自分にとって幸せを感じることができるかどうかというものを手に入れるための手段なのです。100万円で車を買うのと旅行に行くのとではどちらが有効活用か。それはその商品を買う人の価値観によって違ってきます。形あるものに100万円を使うことに意義があるのか、あるいは、記憶として心の中に刻むことのできるものに100万円を使うことに意義があるのか。そのどちらが良いかということに 「絶対的な基準」 というものは存在しないのです。
100万円分のお花でお家中を飾り、贈る人も贈られる人も一生の思い出に残るサプライズ。
この価値判断もまた、人によって様々でしょう。私はそこに、ある種の期待を込めてみようと思いました。
花とはじつに儚い生き物ですが、人の心に一生の思い出を刻むことのできる、そんな力を持っています。
私は今回、そんな植物の可能性と共に、期待を込めて、この 『マリアのパラディーゾ(聖母の楽園)』 を提案し、お客さまの元へお届けしたい。そういった想いを、この商品に込めています。
商品の詳細は、弊社ホームページにてご覧いただけます。
劇的花屋(ドラマティックフラワーズ)
フラワーアーティスト 和田浩一 劇的花屋