和装結婚式|色打掛と引き振袖の選び方②

前回 からの続きになります。

白無垢にも、生地や柄の違い、また、微妙な色の差はありますが、よほど近くで目を凝らしてみない限りは、列席者にそれぞれの特徴を理解してもらうことはまず難しいでしょう。
そもそも、白無垢の果たす役割が華やかさを伝えるというものではありません。
色や柄を選んでコーディネートする楽しみは、色打掛と引き振袖を選ぶ際の最大の楽しみということになりそうですね。

 

ポイント② 色と柄

下地となる生地は、打掛は緞子(どんす)か綸子(りんず)、引き振袖は関東では縮緬(ちりめん)、関西は綸子(りんず)が多く用いられているようです。

しかし、この違いについて述べるのは、私自身の知識が乏しいのと、実際にお店で見比べてみるのが一番わかりやすいと思いますので説明は省きます。

 

以前にも述べましたが、色には婚礼の3原色というものが存在します。

白・赤・黒 の3色です。

白は白無垢で、黒は黒引きでその意味が十分理解できますが、それでは赤はどうでしょうか?

そうです、赤は色打掛で大変良く使われる色なのです。

赤色は、厳密には朱色のことを指しています。

朱色は、実は、日本の伝統色

躍動を表すという意味とともに、

魔力に強い色
災厄を防ぐ色
穢(けが)れを祓(はら)う色

とされています。

代表的なものとしては、平清盛で有名な平家の旗の色がこの朱色でした。
平家が信仰した厳島神社の大鳥居は(日本三大鳥居の1つ)、この朱色を用いています。

こういったことからも、朱色は絢爛豪華な色打掛に相応しい色ということがいえそうです。

とはいえ、婚礼衣装選びが、これらの3色に限られているということではありません。
たとえば、

紫色=高貴
緑色=調和
ピンク色=幸せな気持ち

といったように、色にはそれぞれ意味があり、こうしたことを踏まえた色選びをするのもひとつの手立てだと思います。

また、会場の床(絨毯)、テーブルクロス、壁の色などを考慮に入れておくことも、色が被ることでせっかくの花嫁姿がぼやけてしまわないようにするための防御策になります。

知識として備えておいて損はないですね。
しかしながら、いずれにしても、最優先すべきは、いかに花嫁さんにフィットしているかということですから、混乱をきたさないようご注意ください。

 

お祝いごとに欠かせないのが、吉祥文様です。

吉祥文様とは、松・竹・梅や蘭などの植物、鶴・亀・鳳凰などの動物、そのほか七宝・宝船・御所車など、縁起が良いとされるものをあらわした文様の総称をいいます。

打掛や振袖の柄を良く見ると、必ずどこかに1種類くらいは入っていることの多い図柄です。

吉祥文様以外の植物がモチーフになっているものも良く見かけます。
その際に気をつけたいのが季節です。

たとえば、春に結婚式をするのに紅葉の柄では格好が良いとはいえません。
吉祥文様であれば基本的に四季を問いませんが、それ以外の季節をあらわすものについては、十分注意しましょう。

次に、柄の大きさです。
自分の背丈に合った柄を選ぶことも大切な要素のひとつです。

身体が大きめな人には大ぶりな柄
身体の小さい人には小ぶりな柄 

が一般的にはバランスが取れるとされています。

 

そしてもうひとつ。
柄を選ぶ際に抑えておきたいポイントが、色打掛と引き振袖にそれぞれあります。

色打掛は背中の帯にあたる部分
引き振袖は袖の外側部分

です。

この部分は試着の際見落としがちですが、

全身立ち姿の写真に納まるとき
お色直しで歩いているとき

などは特に目に入るところです。しっかりチェックしておきましょう。

 

以上、今日は、打掛と振袖を選ぶ際の、色と柄についてのお話をしました。
次回は、いよいよ大切にしたいポイントの3つめに入ります。

 

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