10月中旬の結婚式。
陽もずいぶんと短くなりすっかり秋めいてきました。
今回ウエディング会場となったのは、千代田区永田町・東急キャピトルタワー1階にあるレストラン 『ラ・ロシェル山王』 様。
フレンチの鉄人・坂井宏行氏がオーナーシェフを務める一流レストランです。
初めて訪れた人は、料理を食す前、洗練された店内のインテリアにまずは圧倒されることでしょう。
レストランの立地は、東側には首相官邸や議員会館・国会議事堂が聳え立ち、西側には日枝神社がでんと構える好立地にあります。
さて、この日の主役のおふたり。
実は打合せの時にはご新婦さまがおひとりでお見えになっていたので、ご新郎さまとは初めてのご対面になります。ご新婦さまの印象からすると、とてもスマートなご新郎なのではないかなぁと推察します。
ということで、お花の内容はすべてご新婦さまと決めていきました。
「ナチュラルでアンティークな感じが良いけれども、店内のインテリアとも調和するようにモダンな要素も取り入れたい。」
「お花の色合いは全体を “白・グリーン” 。 メインテーブルには “赤” を挿し色で入れて欲しい。」
要約すると、ざっとこのようなリクエストでした。
このときの、「赤を入れたい」 という言葉には、こちらが一瞬手を止めてしまうほどの強い意志があらわれていたことがとても印象に残っています。
ガラスの花器・ゼリーの装飾、そしてシルバーのプレートといったマテリアルに “モダン” の要素を求め、小枝やリンゴ・アンティークアジサイなどのお花の部分で “ナチュラル&アンティーク” を表現しました。
ここで使用した青リンゴ。
打合せのときにご提案差し上げたところ、
「ぜひ使って欲しい。」
と、とてもお気に召してくださったまでは良かったのですが、いざ入荷の段階になって、手に入るかどうか微妙な状況になったときには冷や汗ものでした。
こちらから薦めておきながら 「入りません。」 では話にならないですからね。
ですが、生物を(生花)を扱っているとこういうことがときたま起こるのです。
くれぐれも、事前の説明はしっかりしておかなければなりません。
さあそれでは、主役のおふたりにご登場いただきます。
とってもお似合いのカップルです!
私はこのとき理解しました。
ご新婦さまが「赤を入れたい。」 と言ったときに感じた意思の強さの理由を。
白いウエディングドレスに身を纏ったご新婦さまに、ベルベット調の深い赤が見事にマッチしていたのです。
真意のほどはわかりませんが、きっとご新婦さまは、自分にはどんな色が一番良く似合うかがわかっていたんだろうと思います。
それほど、文句のつけようが無いくらいの美しさでした。
ご新郎も完璧です。タキシードに黒を選んだのも、もしかしたらご新婦さまなのかもしれません。
今回のウエディングでは、ご新婦さまから大きな学びを得ることができました。
おふたりの末長いお幸せを祈ります。
お花に囲まれたパーティーに憧れている花嫁さんへ・・・☆
1.5次会|お花に囲まれた少人数の結婚式パーティー