和装結婚式|色打掛と引き振袖の選び方①

花嫁さんの和装選びの中で、どちらにしようか迷うことの多い色打掛引き振袖
どちらも着られればそれに越したことはありませんが、限られた時間と予算の中ではそれもなかなか難しいことです。
主役であるはずの花嫁が、お色直しに時間を取られすぎて会場に居ない時間のほうが多かった・・・

なんてことでは本末転倒ですからね。

 

ちなみにこの2つ。
着物の格からいえば、もともと一般の人たちの花嫁衣裳だった引き振袖に対し、武家の花嫁の正礼装だった打掛が上回ります。

小物合わせにたとえると、打掛には懐剣という小物がつきますが、引き振袖には基本的についてきません。
その理由は、懐剣とは、もともと武家社会のころに武家の女性が護身用として身につけていた短刀だったからです。

といったことから、もし、衣装選びに格式を重んじるようであれば、色打掛に軍配が上がるということになりますね。

しかしながら、衣装選びで一番大切なことが格式とは限りません。
大切にしたいのは、主役である花嫁さんが、

何を着たいかということ
どれが一番似合っているかということ
どれを着たときに一番輝いて見えるかということ

だと思います。

ということは、写真やネットの画像などを見てあれこれ迷っているよりも、実際に試着することが大切です。
実際に試着することで、どういったものが自分に似合うのかハッキリとわかるはずです。
着物は、ドレスと違ってサイズ合わせで困ることは少ないので、気になったものは遠慮せずに少しでも多く試着させてもらうことが、自分に合った衣装を見つけるコツ、一番の近道のような気がします。

 

ポイント① 髪型

和装に一番似合う髪型は、いわずと知れた日本髪です。
文金高島田に結い上げた髪に和装の組み合わせが、和婚における花嫁さんの正式な装いといえます。

頭と顔を隠す綿帽子は、本来、白無垢のときにだけ着けるものであり、「怒りや嫉妬をあらわす角を隠しておしとやかな妻になるように」 との意味を込められた角隠しは、白無垢も含め、色打掛と黒引きで挙式をあげるときの必需品でした。

現代では、洋髪に和装の組み合わせが人気を集めていますが、「重たい」 「痛い」 と敬遠されがちだった和装のカツラも、昔に比べかなり改良されているようです。生え際の地毛を上手に活用した部分カツラといったものもあるようですので、
はじめから、

カツラは嫌

といってしまうのはもったいないような気がします。

特に、打掛を着た場合は衣装にボリュームが出ますので、髪型にも相応のボリュームがあった方が全体的なバランスが取れます。
そういった意味でも、文金高島田は和装に適した髪型といえそうです。
衣装同様、

試してみたら案外似合っている自分の姿にビックリ…

なんてことがあるかもしれませんね。

 

次に、洋髪で注意したいポイント。
洋髪は、アレンジが自在にできる利点があります。髪型で個性を出したい人にとっては見せ所でしょう。
打掛であればボリュームの対比、引き振袖の場合は全体的なシルエットがポイントといえそうです。

そこで、生花の髪飾りの出番がやってきます。

近年人気があるのは、ダリアやカサブランカ(百合)といった大振りの花や、和を感じさせ丸いフォルムが可愛いピンポンマムといったところでしょうか。

着物の柄には花をモチーフにしたものも多く、その柄に合わせた花の種類であったり色合いであったりを自分流にアレンジするのも楽しい作業のひとつといえます。

ご自分の顔の輪郭や全体的なシルエットも踏まえ、髪型のアレンジだけではもうひとつ足りない部分に、生花の髪飾りを上手に活用することをお薦めします。

そして、洋髪のときの注意点をもうひとつ。

襟足です。

着物には、衣紋を抜くといって、衿の後ろ部分を少し下げて着る作法があります。
襟足を綺麗に魅せるための、これも日本の伝統文化 “粋” のひとつです。
後姿美人という言葉もあるように、是が非でも抑えておきたいポイントです。

 

以上のことを踏まえ、試着に行く時は、髪型はアップめ、服装は襟のないVネックのものが、より本番をイメージして衣装選びができますのでご参考にしてください。

 

『色打掛と引き振袖の選び方』、次回へ続きます。

 

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