終戦記念日に想うこと

昨日、8月15日は終戦記念日でした。

第二次世界大戦終結から今年で68年の月日が流れたことになります。

68年前の8月15日、玉音放送から流れる昭和天皇の 終戦の詔書 をもって、長く悲惨な戦争にピリオドが打たれました。

昭和天皇の終戦の詔書とは、 ポツダム宣言 の受諾を意味するものです。
ポツダム宣言に記されている内容は日本の無条件降伏。

実は、この無条件降伏は、これより以前から連合国と対峙する枢軸国(日本、ドイツ、イタリアなど)へ通達されており、1945年5月8日にドイツがこれを受け入れたことで、いよいよ残すは日本のみという情勢になっていました。日本は最後まで抗い続けたのです。

ドイツ降伏後、連合国側は日本へ向けた無条件降伏受け入れを求める声明を10数回にわたり発表し続けますが、それでも日本政府は徹底抗戦の姿勢を崩しません。

ついに、最後通告が7月26日に勧告されました。
ポツダム宣言です。

日本政府はそれでも受け入れません。

そして、8月6日に広島、同9日に長崎に原子力爆弾が投下されたのです。

 

おおよそ4年にわたり戦闘が繰り広げられてきた第二次世界大戦(太平洋戦争)ですが、そんな長きにわたる戦争の中、わずか数日のあいだの判断の誤りが、取り返しのつかない、世界に類を見ない被害を日本にもたらすことになってしまったのです。

 

第二次世界大戦終結を何によって判断するか、またその呼称は国によってまちまちです。

ポツダム宣言に調印した9月2日を 『対日戦勝記念日』 とする国や、対日戦勝祝賀会が開かれた9月3日を記念日とする国、日本と同じ8月15日を終戦記念日とする国においても、その呼称は日本の統治からの解放を祝う意味を込めて付けられています。

 

昨日8月15日、私は仕事をしていました。
35℃を超える炎天下、お盆休暇で東京の街に人影が消えた中、それでもこうして平和の中で仕事をできる幸せを想わずにはいられませんでした。
一部の人間のプライドや感情・欲望で戦争など起こしてはならない。
不条理に戦禍に斃れた方々に哀悼の念を表します。

フラワーアーティスト 和田 浩一

 

終戦記念日に想うこと