気象庁発表によると、例年より早い梅雨明けも手伝い今月に入り東京の真夏日の回数が20日までに12回を数えた模様です。
これでは、人間のみならず植物にとってもタフな毎日というもの。
「雨も少ないことだし水を切らさないようにしなければ」 と気遣うのは良いとしても、与える時間帯には注意が必要です。
夜型の植物も中には存在しますが、一般的な観葉植物は日中光合成をおこなうことから水を与える時間帯は朝一番が良いのですが、つい忘れてしまって昼間の時間帯にズレ込んだりすることもあるでしょう。
これが、実は植物にとっては “ありがた迷惑” なことになるのです。
なぜならば、昼間の時間帯というのは気温が一番高いとき。
特に夏のこの時間帯に水を与えると、与えた水の温度が上昇して お湯を与えることと同じ になってしまう危険性があるからです。
直射日光の当たる場所ではそれこそ 蒸し風呂状態。植物の悲鳴が聞こえてきそうです。
水を与える際にも、時間帯と場所をしっかり考慮した上で行うことが大切なんです。
そこで、先日あるオフィスに伺ったときの様子を紹介します。
そのオフィスの受付には 『ポトス』 という観葉植物が飾ってありました。
表面的には何の問題も無さそうなのですが幾分葉っぱに元気がありません。
ちょっと失礼して土の中に手を入れてみました。
「ムムムッ??」
表面の部分と底の方では感触が違います。
「もしや…!?」
土を掘り返してみました。
やはりそうでした。
表面的には土が湿っていて何の問題もないように見えたのですが、底の方の土まで水がしっかり行き渡っていなかったのです。
このことが原因で葉っぱに元気がなかったのかもしれません。
さっそく乾いた部分に水をかけてあげます。
水をかけながらコネコネします。
このコネコネによって土の中に十分な酸素を取り込みます。
コネコネと土イジリをしていると、やっている自分までリフレッシュされるから不思議です。
水を与えるとき多くの人は表面を湿らせる程度だと思いますが、一番効果的な方法というのは、室外にいったん出して鉢の底から水が流れ出るまで鉢全体にまんべんなくたっぷりと水をかけてあげる方が植物は喜んでくれます。
あるいは6号鉢程度の大きさでしたら、水をいっぱいに張ったバケツの中にどっぷり浸けてあげます。その後数分間浸し、最後に水をしっかり切ってから元の場所に戻してあげればOKです。
この方法が取れれば、乾いた部分が残る心配もありませんし、毎日水やりする手間も省けかえって効率的です。
ちなみに、このときは10号鉢の大きさでしたが、土全体に水がしっかり行き渡るのに2ℓのペットボトル5杯を要しました。つまり10リットルの水を吸い込んだことになります。
果たしてポトスは生き返るのか?
次回訪問するのが今から待ち遠しくなりました。
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