格安婚の先に見える日本の結婚式のゆくすえは果たして…

とあるウェディング関係の仕事をされている方と、現在の結婚式事情や問題点、今後の展望などウェディング全般に関わるお話をさせていただく機会がありました。

その中で、価格競争の波にのまれて結婚式そのものの価値がどんどん低下し、いずれ日本の文化から結婚式が消えて無くなってしまうのではないかという話題になりました。

現在 『◯◯婚』 に代表される格安婚が人気を集めているようですが、結婚式を提供する側がこのままの流れで格安競争を加速させてしまったらどうなっていくのか…

伝統文化の一つといえる結婚式は、日本の歴史の中で、その時代背景に則しながら脈々と引き継がれてきたものです。
そう思うと、、この2012年の現代に結婚式に携わっている者には、 今後10年先20年先、さらにその先に結婚式を挙げる人たちに少なからず影響を与える立場にあります。
われわれには、結婚式がいかに良いものであるのか、いかに大切であるのかということを未来へ引き継いでいく責任があるわけです。

良いものはわかる。そして、欲しくなる。

人の感性には、良いと思ったものに対しては盲目になるところがあると思います。
良いと思ったらなんとかしてそれを手に入れたい。
それが出発点になってお金の算段をするという行為は、それはとっても建設的といえます。

エクスタシー(=良いものを手に入れる)の前では、お金はただの手段でしかなくなるんですよね。お金の役割とは、本来そういうもののはずです。

決して格安婚を否定するわけではありません。
時代背景に則すのなら、それも致し方のないことです。今の時代は、世の中そのものが大きな転換の時です。

それであるのなら、なおさら良い方向に導いていかないと。と思うわけです。

価格競争の波にのまれ魅力あるものが提供できなくなっていき、それが負の連鎖を呼び、若い人たちにとって結婚式そのものに価値が見出せなくなってしまったら…

良いものを提供し、的確なアドバイスをして、最良の選択を導いて、その結果最高の結婚式 だったと思ってもらいたい。

そう思ってもらう対象は、なにも新郎新婦に留まりません。
親族をはじめとするご列席者しかり、そしてなんといっても、まだこれから結婚式を挙げようとしている未来の新郎新婦たち。

そんな人たちにも、「結婚式ってやっぱりいいな」と思ってもらえたら最高です。

その舵取りを担っているという責任を、ウェディングに携わる者として、これからも常に持ち続けていかなければという思いに至った次第です。

フラワーアーティスト 和田浩一

 

お花に囲まれたパーティーに憧れている花嫁さんへ・・・☆
1.5次会|お花に囲まれた少人数の結婚式パーティー