毎回楽しくいけこみをさせていただいている某会社様のエントランスディスプレイ。“ブルーマンデー” という言葉がありますが、私にとって月曜日はたいへん待ち遠しい曜日です。
月曜日の早朝市場に行き、その中から自分の目に留まった花材を買付け、そして思うがまま(やや語弊があるかも知れません。あらゆる要素を考慮し、その中で最大限のパフォーマンスをするという意味です。)に花を生ける。
そして、その先に待ってくれているはずの笑顔と報酬。
この行為は、花業を生業にする者として最大の遣り甲斐ではないかと思います。
■ヤマボウシ
今回使用したメイン花材は枝物の“ヤマボウシ”。
4枚の白い花弁(正確には包弁)が密集して咲く美しい高木です。
近縁種の“ハナミズキ”ととても良く似ています。
このヤマボウシ、今の時期にご覧のような美しい花を咲かせた後、9~10月にかけてサッカーボールのような形の赤い実を付けます。
この実は食用になりまして、そのお味はマンゴーに似た甘さだとか。
“そのまま食して良し”
“果実酒にして良し”
と、使い道に優れた実なんですね。
秋には紅葉にもなるので、
・花を愛でる楽しみ
・果実を味わう楽しみ
・紅葉(風情)を感じる楽しみ
このように、年間を通して3つの楽しみを味わえることから、庭木としてもたいへん人気の品種なのです。
劇的花屋では、普段の生活から会社での環境に、“植物のあるシーン(=植物共生)” を様々な切り口から提案しています。
植物には、人生を豊かにしてくれる魔法のようなチカラが備わっています。
ぜひ、みなまさにも “植物のある暮らし” をおすすめいたします。