今年は、例年に比べて10日ほど早く桜の開花宣言が出ましたが、都内各地で見頃を迎える中、結婚式の装飾に行って来ました。
会場は、世界展開する創作和食の名店ノブ・マツヒサさんがオーナーの 『NOBU TOKYO』 さんです。
共同経営者にハリウッド俳優のロバート・デ・ニーロ氏が名を連ねることでもわかるように、世界中のセレブから高い評価を受けています。
今回の結婚式は、新郎がフランス人、新婦が日本人の国際結婚ということになります。
お住まいがフランスにあるということで、打合せはメールでのやり取りのみで進めていきました。
お花のコンセプトを決めていく過程では、おふたりのお国に共通したもの、例えば両国を象徴する花 『百合』 と 『桜』 を融合させたデザイン、あるいは、フランスのトリコロールカラーを用いたデザイン、それとも、日本の慶事・吉祥のシンボル 『松・竹・梅』 を表したデザインなど、いくつかご提案差し上げました。
そして、最終的に決まったのが、盆栽風の和のテイストを色濃く反映した、“苔玉アレンジメント” をモチーフにしたものでした。
日本伝統の盆栽の要素を取り入れた苔玉(moss ball)のアレンジメントは、純和風の趣をお楽しみいただけます。そして、披露宴後は、プチギフトとしてプレゼントしても大変喜ばれる作りになっています。
なにより、「球体=Round」は、「無限」「調和」をあらわすことからも、お祝い事にふさわしいデザインといえます。
数点ご提案差し上げたものの中から、あえてこの苔玉アレンジメントを選んでいただけたことが、日本人として純粋に嬉しくなりました。
フランス人のご新郎様とは、結局直接お話しする機会を得られませんでしたが、色々とお話してみたかったです。フランス語を全く理解できない私にとって、果たして会話が成り立つかどうかの保証はありませんが・・・
例年より早い桜の開花も、おふたりにとっては最高の祝福となりましたね。
きっと、満開の画が永遠に心に残ることでしょう。
おふたりの末永い幸せを祈ります。