ウェディングブーケを決めるときのアプローチの仕方はいろいろあると思います。
たとえば、ウェディング雑誌を見ていて目に留まったものや、自分が好きな花・思い出の花を使ったもの、会場の雰囲気に合わせたもの、ドレスとの相性、結婚式のテーマに沿ったもの…etc.
どれも、大切な要素だと思います。 その中でも特に重要なのがドレスとのマッチング。Aラインには正統派のキャスケードブーケ、プリンセスラインにはキュートなバッグブーケ、マーメイドラインにはスタイリッシュなアームブーケが似合う、といったセオリーもあります。ウェディングブーケは、花嫁を引き立てるのが本来の役割ですから、単に、ウェディングブーケ単体で選んでしまうのは危険です。決める際には、必ず、ご自身で試着した写真を持参してお打合せに臨むことをお薦めします。そして、ドレスも様々なデザインのものがありますから、「Aラインにはこのブーケ」といったセオリーだけで選ぶのではなく、生地の質感やデザイン上のアクセントになっているもの、また、ご自身の身長も考慮に入れてブーケ選びをすれば、きっと、オンリーワンのウェディングブーケに巡り合うことができると思います。
そして、もうひとつ危険なことは、いろんな要素を詰め込もうとすることです。せっかく良いものが決まったなと思ったところに、会場装花との統一感を気にして、それに合わせた色を挿し色で足したとしましょう。それが、ドレスとのマッチングに微妙に影響してしまったら元も子もありません。いざというときには、切り捨てて考えることも必要になってきます。“引き算の美学”という言葉もあるように。
あと、たまに感じることで付け加えておきますと、花嫁さまご自身が、自分の持っている良い一面に気づかれていらっしゃらないというケースがあります。パーソナルカラーというものがあって、人にはそれぞれ自分に似合う色というものがあるそうです。それは、その人の内面から感じられるものやお肌の色など、複合的な要素によって判断されるものだと思います。私は、打合せをしていてそういったことを感じたときに、隣に座っているご新郎さまに尋ねてみます。「ご新婦さまはどんな色がお似合いになると思いますか?」。すると、「こんな色が似合うんじゃないか」といって返ってきた色が、まさに、ピタリと花嫁さまにお似合いなんです。普段、黒やグレー系の洋服が多い方などは、こういったケースに当てはまることがあるような気がします。ご新郎さまは、きちんと、ご新婦さまの良さを理解しているのですね。
今は、色の選択肢も多様で、アースカラー、スモーキーピンク、シャーベットオレンジ等々、様々なニュアンスカラーも存在します。その年の流行色というものもありますね。花の世界にもいえることで、バラをひとつとってみても、新しい色のバラが年々増えていっています。そして、花の色というものは、工業製品では表すことのできない繊細さを持ち合わせています。
お花に接する機会を増やせば、きっと、ご自分に合った色を見つけることも可能ではないか、と思います。
こちらからも、いろんな写真がご覧いただけます。→ ウェディングフラワー作品集
ブーケの種類と選び方|ブーケ選びの専門家 ブーケニスト 和田浩一
http://www.dramaticflowers.jp/wedding/bouquet/
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