オリジナルウエディングの体験談

教会の準備講座に通うところから始まった、私たちのオリジナルウエディング

●53歳女性

私たちはお仕着せでない結婚式があげたくて、自分たちで計画を立てました。当時はそのような結婚式をプロデュース会社も今のようにはありませんでした。結婚式を挙げたのは1989年の秋です。

私はクリスチャンではありませんでしたが、以前から教会での結婚式に憧れていました。それも結婚式場に付属したチャペルなどではなく、ちゃんとした教会での式を希望していました。

幸い文京区にある東京カテドラル聖マリア大聖堂で結婚式の予約が取れました。実際に式を挙げるまでは何回か準備講座を受講しなければなりませんでしたが、教会自体がとても趣のある素晴らしい場所でしたので、講座の受講は苦になりませんでした。

この教会での式にはたくさんの知人を招待し、その中の限られた人たちを銀座のサバティー二レストランでの披露宴に招待しました。文京区から銀座まで移動しなくてはならないので、都バスを一台チャーターし、招待客の移動に使用しました。

オリジナルの結婚式を挙げたいと思った理由は、これまで散々友人の結婚式に出ており、既存の形の結婚式には少し飽きていたからです。

全て自分たちで行うので、不安だらけでした。幸い一番重きを置いていた教会の方はキャンセル待ちが出て、早めに予約が取れました。

この日程に併せて披露宴会場を抑えました。当時はレストランでの披露宴がそれほど一般的ではなく、夫と二人で有名なレストランを片っ端から訪ねました。レストランによっては好意的に受け入れてくれない所もあり、最終的にはこちらの希望をしっかり聞いてくれる銀座サバティー二に決めました。

私はウェディングケーキも実際に食べられる物を希望していましたので、レストランの方と話しあって高さはなくても実際に全部食べられるケーキを用意して貰いました。メニューもありきたりな結婚式メニューではなく、自慢のイタリアンのフルコースとワインだったので、出席者にも大変好評でした。

ドレスも独自に高島屋サロンで借り、前日はホテル泊にしてそちらに届けて貰いました。当時行きつけだった美容師さんを一日専属でお借りし、ウェディングドレスはホテルで着つけてもらい、美容師さんにはレストランにも着て貰って、そこでお色直しを行いました。

一番拘った所は教会でのお式とレストランでの披露宴ですが、どちらも自分が思っていた通りの形を実現することができました。レストランでの招待人数は50人ほどで、レストランでの予算は1人2万円ほどでした。

招待状も自分の好みのイタリア製の物を特注し、引き出物も自分で選びに行きました。全て思い通りになったのですが、それだけの手間と時間もかかりました。ドレスも1泊2日で80万円くらいかかったので、そんなにお金をかけなくても良かったかもしれません。

結婚式はあくまでもスタートです。結婚式だけにたくさんお金をかけるよりは、その後の生活に取っておくのもよいのではないか、今となっては、そんな風にも思います。


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