ウェディング装花・装飾
過去に手がけた挙式、披露宴、パーティーの装花・装飾例のご紹介

フラワーアーティスト和田浩一_ウェディング装花作品07_和と洋風がマッチ

2011.11.5 レストランウェディング 虎ノ門

昨今流行の“和婚ブーム”ですが、その中で和テイストを印象付ける人気のお花に、『ピンポンマム』という種類のお花があります。丸い可愛らしいフォルムが人気のこのピンポンマム、色も白・グリーン・イエロー・ピンク等々品揃え豊富です。それに加え、丈夫で長持ちという利点もあります。

そんな丈夫なピンポンマムですが、作り手側にとっても、安心して使うことのできるお花なので、“和”をテーマにした結婚式の時には非常に重宝するアイテムです。

さて、今回ご結婚式を挙げられるお二人も、“和”をテーマに会場を飾っていきたいというご希望をお持ちでした。

ただし、“和”のなかに、“クラシックな洋風の雰囲気”も加味したいそうです。ご新婦さまがお色直しで着られるドレスが、中世のヨーロッパを髣髴とさせるアンティーク調のクラシカルなものだったのです。

私は、クラシックで洋風な雰囲気を出すものとして、アンティーク調のバラ・同じくアンティーク調のカーネーション・アンティークアジサイ・ペッパーベリーを、和をイメージするものとして、ピンポンマムや紅葉の枝もの・ダリアなどを提案しました。

その時、ご新婦さまが、ピンポンマムに対してはなぜか否定的な反応をされたのです。その理由を伺うと、ピンポンマムが『キク科』の植物であるという理由でした。結婚式には、ご親族も出席されて、その中にはご年配の方もいらっしゃいます。ご年配の方からすると、『キク科』と聞けば、いくらその姿かたちが可愛いとはいえ、結婚式の場には相応しくないものと認識している方もいらっしゃるでしょう。ご新婦さまは、そのことを非常に気になさっていました。

自分たちが満足するものというよりは、来てくださった方に楽しんでもらうことの方を優先して、結婚式の準備を進められていたのです。それは、お花にもいえることで、ピンポンマム以外のこと、デザインにおいても、ありきたりのものではなく、個性的なものを望まれていました。

結論をいうと、お二人にご満足いただけ、尚且つご来場のみなさまからも好評をいただいたと嬉しいお言葉を頂戴しました。しかし、私にとっては、それ以上に、お二人のお心配りが印象に残る結婚式となりました。

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フラワーアーティスト 和田浩一|劇的花屋