●28歳女性 フォトウエディングのみ / かかった費用:約12万円
当時29歳だった私の結婚が決まったのは、地元を離れた場所での生活に馴染みきった頃の事でした。彼も私も地元ではない場所での新婚生活でしたので、最初から結婚式については考えていませんでした。
お互いの親族や友人に足を運んでもらうには遠すぎる上に莫大な費用もかかるし、かといって彼の地元での挙式をするにしても結局私側の参列者に負担を強いる事は必須だったからです。
その事に特に後悔も感じないまま秋に入籍を済ませ、ささやかながら二人だけで小さなお祝いをし新婚生活を送っていましたが、翌年地元の親友が秋に結婚式を挙げることになり参列の為、私たち夫婦も参列のため帰省する事になったのです。
本来であれば、地元民でもない主人が仕事を休んでまでついてくる必要はなかったのですが、彼は『君の友達に僕自身自己紹介をしたい』と言うので一緒に帰ることにしたのです。
3泊4日の予定で、朝到着の飛行機で返った私たちを迎えに来てくれたのは、古くからの友人で、その日はその友達と食事をする事になっていました。
『初めまして〜』なんて挨拶を主人と交わしながら、新しいレストランが出来たから、と連れて行かれた場所が【写真物語】だったのです。綺麗な白い建物だなぁ、なんて思いながら車窓から建物を見ていると、そこには翌日結婚式を控えているはずの親友の姿が!!
びっくりしている私に、彼女と迎えに来てくれた友達、そして主人までもが『ハッピーサプラ〜イズ!!』とニコニコしながら言うのです。
なんと私への結婚祝いとしてフォトウェディングを計画してくれていたとの事!ドレスも貸して貰えるこの写真物語で、同じ背丈の親友が試着をして着る物まで用意してくれているというのです。
本当に驚きました。心底びっくりしました。驚いたまま着付けをして貰い、ヘアメイクも仕上げた私を見て主人が『こんなにも良い友達がいっぱいいる君と結婚できて幸せだ。本当に綺麗だよ。』と、なんとなく無くてもいいや、と思っていた結婚指輪を差し出してくれました。
そこは控室で、周りに友達や私の両親、姉、妹、それにメイクさんなどのスタッフさんまで揃っているところで、とてもロマンティックな雰囲気では決して無かったけれど、男泣きしながら笑っている彼を見て、私も涙が出てきました。
『本当は自分でドレスも選びたかっただろうに、勝手をしてごめんね。』と泣きながら親友が言ってくれましたが、そんな事は微塵も気になりませんでした。思ってもみなかったサプライズを貰って文句など出ようはずがありません。
柔らかな口調でポージングを支持して下さるカメラマンさんに、部屋の中、建物に併設されたチャペル、それからガーデンで、と本当に想い出に残るフォトを撮っていただきました。
確かに、自分で用意して心構えと共に顔も体も磨き上げたフォトウェディングとは違ったけれど、でも写真の中で笑っている私と彼の笑顔は誰にも負けないくらい幸せに満ちています。目尻に残った涙を拭くよう指示せず、写真に残してくださったカメラマンさんにも感謝しています。
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