ウェディングブーケが出来るまで

2012.8.5 代官山の”メゾン ポール・ボキューズ”にて、レストランウェディングを挙げたひと組みのカップル。お二人のウェディングの装花・ブーケ制作をフラワーアーティスト和田浩一が担当いたしました。


一通のメール サマーアンティークウェディング

緑が眩い5月の終わりにお問合せのメールをいただきました。

メールの内容は、「8月5日の結婚式用のブーケの相談をしたい」というものでした。

私は、折り返しのメールで、ウェディングドレスが決まっているかどうかの確認と、ブーケを決めるまでの流れを簡単にご説明さし上げました。

ドレス試着時の写真を用意 ドレス試着時の写真

その後、ドレスが決まっていることが確認できたので、直接お会いする日を決めて打合せの手順を踏みます。

日時を決めると同時に、その日にお持ちいただくものとして、ドレス試着時の写真と、お気に入りのブーケの写真や雑誌の切抜きなどがあればご持参くださいといった案内をします。

特に、ウェディングブーケはドレスとの相性が大切なので、ドレス試着時のお写真は必須です。

テーマはアンティーク モダンなアンティーク風のウェディングドレス

お持ちいただいた資料をもとに打合せを開始します。

ご新婦さまは、会場のインテリアがブラウン系なのと壁面に色鮮やかなステンドグラスが設置されていることを考慮して、白い色合いのブーケが良いと思われているようです。

8月の結婚式といえばリゾートウェディングを連想しがちですが、季節感を重視するよりも、ドレスのテイストと会場のインテリアがアンティーク調に統一されていることに重点を置かれていました。

ブーケの形は丸い感じが良いということでしたので、イメージに合いそうな候補を私の方からいくつか提示さし上げます。

その中から、カトレアのブーケとオールドローズのブーケがどうも気になったようでした。

フラワーアーティスト メールでのやり取り アンティークドレスに似合うクラッチブーケ

結局、一度の打合せでは結論が出ず、あらためて日時を決めて会う約束をしました。

その間、メールで何度かやり取りをしながら、前回の打合せで明確になった資料をベースに、私は市場へ花材の入荷状況の問合せをしつつ、よりご新婦さま本人に似合うブーケを模索しました。

ご新婦さまの方も、お花以外のいろんなことを同時進行しているはずで、さぞかし大変な時期だったと思います。

オールドローズのクラッチブーケ オールドローズのクラッチブーケ

前回の打合せから1ヵ月後、再び打合せの場を設けました。

前回に続き、今回もご新郎様が同席してくれました。本当に仲の良いおふたりです。そして、最終的に決まったのが、ドレスのモチーフにもなっているオールドローズを中心にしたラウンド型のクラッチブーケです。

ドレスの色に合わせ、バラの色も真っ白ではなくオフホワイトからクリーム色に近い色のものを集めました。バラの咲き方にもこだわり、アンティークのテーマに沿うよう、ロゼット咲きのオールドローズを厳選しました。脇を固める植物にも手抜かりはありません。

これには、ご新婦さまもたいそうお気に召してくれた様子です。

いよいよ挙式当日 挙式当日のドレスとブーケ姿

当日は、朝から強い陽射しが降り注ぐ快晴に恵まれました

会場となるレストランの敷地中央部には、大きく廻る螺旋階段が格好の撮影ポイントとしておふたりを待ち構えています。私は約束の時間に合わせ、直接おふたりの元へウェディングブーケをお届けに上がりました。

ご新婦さまは完成品のブーケを見て、イメージに違わぬことを確認し大変喜んでくださいました。世界にたった一つのご新婦さまのためのウェディングブーケです。

私は、ご新婦さまの笑顔を見て、ようやく今回の任務が無事に終わったことを実感しました。

一生の思い出に残る写真 ご両親とのお写真

結婚式は、準備にかかる時間と労力は長く大変なのに、当日の楽しい時間はあっという間に終わってしまいます。特に、新郎新婦のおふたりは、ひとつひとつをゆっくり眺めている時間などないでしょう。

ですから、なおさらこうしておさめた写真を見返すたびに、あのときの感激や感謝の気持ちが蘇ってくるに違いありません。

結婚式とは、結婚するふたりにとっての初めての共同作業のもと、親戚や友人・仕事関係の人たちを一堂に会しておこなう宴です。ある意味人生の縮図なのかもしれません。色々と手間隙のかかることだからこそ、それだけに、やり終えた後の感慨もひとしおといえます。

また、だからこそ、そんな結婚式には、子供や孫の代まで伝えてゆきたいものがあるような気がしてなりません。

おふたりの末長い幸せを祈っています。
この度は、ご結婚おめでとうございました。

お客さまより頂いた声

今までお世話になったゲストの方々にくつろいで頂くことを一番のコンセプトに式・披露宴の準備を進めてきました。料理とワインは二人で納得のいくものを選び抜きました。

ゲストの方とゆっくり話すことができるように、式と披露宴の間にアペリティフパーティーを設け、披露宴中も全テーブルに着席で回る時間を取りました。いわゆる「披露宴」というよりも、お世話になった方をお招きしての「お食事会」というイメージを現実にすることができ満足しています。

ゲストの皆様には「お料理が美味しかった」「ゆっくりと過ごすことができてよかった」「こんな大人な感じの式なら私もやってみたい」とご好評を頂けたのが大変嬉しかったです。

ドレスは何回も試着を重ねてお気に入りの1着を見つけることができました。
ブーケもドレスにぴったりのイメージのものを作って頂くことができました。私たちのイメージを大事にして頂きつつも、プロの視点からデザインや素材等について様々なご提案を頂き安心してお願いすることができました。

お客さまの声

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