ウェディング装花・装飾
過去に手がけた挙式、披露宴、パーティーの装花・装飾例のご紹介
2009.6.6 アンフェリシオン
お色直し入場のスポットライトが照らされると、そこには、先ほどの白ドレスから一転してエレガントでシックなコーディネートに身を纏った新婦の姿がありました。
会場から一斉に湧き上がる歓声。
手元に添えられたバーガンディー色のクラッチブーケをしっかりと握り締め、にこやかな笑みを浮かべ真っ直ぐに前を向いています。
その右隣には新郎。グレー系のロングタキシードに身を包んだ新郎は、伏目がちに目線を斜め前方に向け、なにやら口元がはにかんでいるようです。
その立ち姿をよく見ると、左腕で新婦の手をしっかり支えています。腕を組んだ姿はいたってスタンダードなポーズです。
ところが…
空いた方の右手も、なぜだか腰の辺りにやっているではありませんか。その姿は、まるでサーベルを携えた中世の騎士のようです。そしてさらによく見ると、なんとサーベルのようなものが実際に腰のあたりに下がっていたのです…
実はこれ、もちろんサーベルではありません。男性用のウェディングブーケだったのです。
私は、以前から、男性にウェディングブーケを持ってもらう機会をうかがっていました。
「新婦とペアで、新郎も男性らしいブーケを持ったらきっと格好いいだろうな」というアイデアを温めていたのです。
メンズブーケという商品は、これまでにもあったかもしれません。
しかし、ほとんど認知度がないといっていいこのアイテムを広めることができたら、きっと新しい結婚式のスタイルが誕生するのではないかという想いがシャボン玉のように宙を舞い、心がワクワクしてくるんです。
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