一通のメールからこの物語は始まりました。
「妻の誕生日のプレゼントのことで相談に乗っていただけませんか?」
それから何度かのメールのやり取りをして、はじめてこのメールの依頼人と会ったのは、都内のホテルのラウンジでした。
私は待ち合わせの時間に遅れまいと約束の10分前にホテルのロビーに到着すると、すかさず横から声を掛けてくる人がいました。それが、今回のメールの依頼人、いえ、劇的花屋ホームページへお問合せくださったお客様本人でした。
お客様は、なんと私が到着するよりもさらに前から私のことを待っていてくださいました。このお客様とは、その後一ヶ月にわたり今回の『スペシャル・サプライズプレゼント』をともに創り上げていくことになるのですが、終始、このような対応をしてくださる、まさに紳士という形容に相応しい男性でした。
「妻にとって今年の誕生日は特別なものなんです。なので、一生涯にわたって忘れる事のない、思い出に残る特別なプレゼントをしたいんです。」
この一途な想いに応えるべく私が提案さし上げたのが、自宅に居ながらにして避暑地の雰囲気を味わえる、『白樺の森で過ごす週末』というタイトルの庭園でした。
もちろん、白樺の木も、芝生も、すべて本物を使用しています。
これまで、ホテルのイベント会場やショールームなどにこのような装飾を施した事はありましたが、一般の方の住居にここまでの装飾をするのは初めてのことです。いやはやなんとも、搬入から設営そして撤収に至るまで、飛びきり細心の注意を払ったことはいうまでもありません。
設営中は奥様に悟られぬようご主人が口実をつけて外に連れ出してくれるチームプレーもありました。
さあ、そのときがやって来ました。
約束の夕方の6時に主役がご帰宅です。
私としては、その瞬間に立ち会いたい気持ちはあったのですが、せっかくの2人きりの時間ですからそんな野暮なことはできません。
翌日、ご主人からその時の奥様の様子を伺ったところ……、
部屋に入るやいなや歓声をあげて喜んで下さったようです。
こうして大成功のうちに幕を閉じた『スペシャル・サプライズプレゼント』でしたが、撤収が終わり引き上げの準備をしているときに、ご主人が、「終わったぁー!」と、何かから解放されたような姿がやけに印象に残りました
それもそのはずです。
この一ヶ月間というもの、今回のこの『スペシャル・サプライズプレゼント』の企画を、ニヤつく気持ちを必死に堪え、奥様に悟られてはなるものかと、神経を擦り減らしつつ、ただひたすらに隠しとおしてきたのですから。(笑)
この度は、本当にありがとうございました。
今回の成功をなにで計るかといわれると、家内の心に響いたか、心に深く刻まれたか。
次に和田さん、僕とがやり切ったか。
結果、大成功でした。とても楽しく僕の心にも深く残り、そしていつまでも、こんな事したよとこれから逢う人に語っていくでしょう。とても感謝しています。
また和田さんと何かできる事をいろいろ相談したり、奥様とご一緒にお食事したりできる機会を楽しみにしています。
これからもよろしくお願いします。
◆大切な人へのサプライズは、フラワーアーティスト 和田浩一の劇的花屋へ
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